暴風雨の中、おそるおそる担当さんに渡した原稿を読んで下さった出版社の方が
「わたし、今日の日を、山中さんの原稿を初めて読んだ日を一生忘れません」
と電話口でおっしゃった。
木が倒れている大通りをカポエイラで
回って歩いた。
こころおきなくカポエイラしていると思ったら
自分が台風にカポエイラされていた。
自然現象のほうがよっぽど大げさで突飛だ。
今日も野生爆弾の川島の落語を思い出した
桐朋学園のレクチャー&コンサートが面白すぎました。
あんなに笑うコンサートってありますでしょうか?
わたしも未体験でした。
みんなから頂いたメッセージは宝物です。
お返事はちょっとお待ちを。。(笑)
授業に来て下さったみなさま
本当にありがとう。
また機会があったらワークショップしたいです。
来てくれる?
結局一年かかっても本は出来上がらなかった。
わたしは編集者Sさんに呼び出されて、
大型書店に向かった。
Sさんは旅行に出かける前だと言い、
ギンガムチェックのシャツに濃い色のデニムという
格好にはあまり似合わない、80年代風のつるつる
と光沢のある黒いビニール製の
大きなショルダーバッグをもって、
待ち合わせの場所にやって来た。
バッグの大きさの割には中の荷物が少ないので、
しぼんだ黒ゴミ袋に死んだ猫でも入れて
肩から下げているみたいな按配だ。
書店の棚をぬって闊歩するSさんは編集者と言うより、
気合いの入った万引き常習犯がこれから盗もうとするものを、
堂々と物色しているみたいな貫禄がある。
Sさんが急に立ち止まるので、あやうくぶつかりそうになった。
「本が出たらここらへんに並びますから」と手のひらで棚を指した。
そして自分の本がここに並んでいるところを
はっきりと頭の中でビジュアライズできるまで、
この場所を去ってはいけないと言うので、
馬鹿げているとは思ったけれど、
平積みされた本を眼の前に、
自分の本が並ぶ様子を想像しようと努力してみた。
一行も書いてないのに、
芥川賞の知らせを小料理屋で待つくらい
致命的な無意味さだ。
川島の落語が思い浮かんできた。
あれを思い出すたびに
「本気で生きているだろうか?」
と自問自答する。
8月下旬発売予定の新譜「レミニセンス」のお知らせ1です
HMVさんのウェブサイトにジャケットがアップされています。
http://www.hmv.co.jp/search/index.asp?keyword=%8ER%92%86%90%E7%90q&site=&target=SEARCH&type=sr
メンバーは
ラリーグラナディア、バーナードパーディーとのトリオと
yoshi waki(b) john davis(dr)トリオでの収録です。
よろしくお願いいたします
7/30東京TUCでは新譜からも演奏いたします。
ぜひ☆ http://www.tokyotuc.com/
アルキメデスが美しいと絶賛した朝焼けだから絶対に見ろ!
と強要され徹夜に。
朝焼けとは本来、見る側の気分の問題のほうが大きくて、
それ自体の見た目は、ほとんど一緒なのでは(涙)
自慢すべきは朝焼けより、
アルキメデスのほうでしょう。
月をさした指を見る、そんな言葉を思い出しました。
富士山の日の出のほうがすごいです、などと言って
イタリア人自慢魂を刺激して張り合う気力がない明け方。
写真だけだと、ハワイのような....
シシリー島にて