のりものでななめ後ろに憂歌団のボーカリストの声にそっくりな声の男性(だと思う)が座っていて、何を話しているのかわからないけれど、ときどき聞こえてくる声がものすごいブルースに響いて、なんだかブルースな気分になった。でも湿度のない、からりと明るいブルースで、文句らしきことを言っていても、憎めない感じがあった。芸だな。
だぼだぼのチノパン、首もとのルーズな白いTシャツに、わりとしっかりした黒セルフレームのど近眼メガネをかけている自分が鏡に映っていた。堕落論を書いた頃の安吾にそっくりに見えてめちゃくちゃ怖かった。安吾はわたしの通った小学校の近くの花屋さんの二階にすんでいたらしい。

ときどき(いや、けっこう頻繁に)謎な本を買ってきてしまう。今日はこれ。『フランス語で手帳をつけてみる』(ペレ出版)。どういう全能感がわたしにこの本を買わせたのか、まったくわからない。これを見てフランス語で手帳をつけたところで、読む頃には暗号に変わっているだろうに。。。caramel sale(塩キャラメル)とか食べないし。メロンパンってなんて言うんだろう?(この本にはない)とか考えてしまった。使わない言葉を勉強するってなんて贅沢な時間
かしら。

“Once you are in Texas it seems to take forever to get out, and some people never make it.”
—John Steinbeck

